坂のプロフィール 地域・No. 東京・港区−36
報告者 M.Ogawa
報告日 2013年03月05日
登録日 2013年03月05日
2024年06月09日 消滅を記録

 

坂名 我善坊谷坂 (がぜんぼうだにざか) 別名 稲荷坂(いなりざか)
所在地 地図g  港区麻布台1丁目と虎ノ門5丁目の間
(2019年8月着工、2023年11月開業の麻布台ヒルズ建設に伴い消滅)
目印  東西に延びる我善坊谷の中ほどから直行するように北に入り,西に曲がりながら六本木ファーストプラザに向かう坂
坂の特徴 坂の方向  坂下は北北西に向かい,途中で曲がって西北西に向かって上る。
長さ  90m
傾斜  急坂(高低差4m,平均斜度2.5度)
形態  “く”の字に曲がる,狭い坂
標識  標識なし
由来 他  我善坊谷は麻布台地の北側の谷。西よりに落合坂があり,東は西久保八幡脇にでる。坂の名はこの谷に由来するが,坂道は崖地を削るように,一部曲折して谷道に方向をかえる。谷道をそのまま横切って進めば霊友会釈迦殿裏の三年坂につづく。(「東京の坂風情」より)
我善坊谷は“龕前坊谷”とも書き,寛永3年,二代将軍秀忠の室(お江与)の葬礼が芝増上寺で執行され,葬列の途中の道筋にあたるこの坂下の谷に仮御堂が置かれた。この御堂を“龕前堂(がぜんどう)”と呼ばれ,後にこの谷筋は“龕前堂谷”と呼ばれ,やがて我善坊谷に転訛したという。(「江戸の坂道散歩」より) 
命名時期
参考文献  「東京の坂風情」道家剛三郎 東京図書出版会
江戸の坂道散歩「我善坊谷坂」 山野勝 東京土木施工管理技士会ホームページ
写真 撮影日  2013年2月 撮影者  M.Ogawa

坂下より上を見る。
坂下より上を見る
坂は画像中央付近で左に曲がる
曲がり角から坂上を見る
曲がり角から坂上を見る
坂上から下を見る
坂上から下を見る

 

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